宇野です。
動画に関する基本的な知識を身につけ、いざ動画を創ろうと思っても「最初に何をすれば良いのか…」「動画を創るにはどんな準備が必要でどのような流れで動画を創っていくのか…」といった疑問が出てきます。
そこでこの記事では、動画制作のワークフローを解説します。
動画制作のワークフロー
プロの映像クリエイターが動画を創るパターンは基本的に以下の2つです。
- 代理店・クライアントからの依頼
- 自分のコンテンツ
パターン1:クライアントワーク
代理店やクライアントからの依頼の場合は、以下のステップで動画を制作します。
- 打ち合わせ
- 企画立案
- 準備
- シナリオ作成
- ロケハン
- 撮影
- 編集
- 確認
- 納品
クライアントワーク1:打ち合わせ
まず、クライアントから依頼を受けたら打ち合わせを行います。
そこで、クライアントから「誰に向けた動画」「何を伝えたいのか」といった説明があります。
その時に金額の話にもなるかもしれませんが、実際のところ、この時点では金額を出すのは難しいです。
なぜなら、動画の内容が決まっていなければ、正確な予算が出せないからです。
クライアントが求めている動画に被写体となるモデルが必要なのか否か…
撮影場所はどこでも良いのか、それとも希望があるのか…
カメラは1台で良いのか、それとも複数台必要なのか、また、ドローンなども必要なのか…
様々な条件によって予算が変わってくるので、その場で見積もりを出すことは難しいです。
ですので、クライアントとの最初の打ち合わせでは、「誰に向けた動画を求めているのか」「何を伝えたいのか」など最低限必要なことを聴くようにします。
クライアントワーク2:企画・立案
クライアントからの要望を聴いたら、次に行うのが企画です。
「誰に、何を、どういう映像で伝えるのか…」といったコンセプトを決めます。
基本的に誰に何を伝えるかは、クライアントが決めます。
どういった映像で伝えるのか…
「どういった映像で伝えるのか」を決めるのがクリエイターになります。
そこで必要なのが自分の引き出しです。
ここでいう引き出しとは、自分の知識や経験、自分が観てきた映像などを自分の頭の中に棚を創り、どんどん溜め込んでおくことです。
そうしておけば「こういうターゲットにはこういう映像だと伝わりやすいな…」といったアイディアを直ぐに出すことができます。
ですので、映画やテレビ番組、CM、YouTubeなど色々な映像を観ておくことが映像クリエイターには大切なことなのです。
例えば、「卒業旅行を考えている大学生の女性に沖縄を紹介する番組を創ってもらいたい」という観光業界のクライアントから依頼があった場合…
「有吉の夏休み」のような形式で沖縄の観光名所やお店を紹介したり、SNS映えするようなお店や場所を演者にスマホで自撮りしてもらったり、スキューバをしている水中の動画も撮るなど、Vlog形式の番組にするとか…
これがターゲットが中高年になった場合は、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」を参考にしたり…
キャスティング候補選出
「どういった映像で伝えるのか」を決めたら、被写体となるモデルが必要なのか、必要ないのかを決めます。
必要であれば、どんな人が合うのかを考えます。
プロやセミプロのモデルを起用するのであれば、モデルが在籍する事務所を調べたり、モデルを依頼することができるサイトを調べたりします。
依頼するには、いくら必要なのかもしっかり調べます。
※ 基本的には、有名タレントを起用することは大手広告会社が関わっていなければ難しいです。※ ここではまだ正式に依頼はしません。
ロケ場所の候補を決める
次にロケーションの候補を決めます。
インターネットを使って映像内に入れたいロケーションをピックアップします。
この時、InstagramなどSNSもリサーチすると穴場的なポイントを見つけることもできます。
必要機材・人員を決める
次に必要機材を決めます。
カメラの台数、マイク、三脚、照明、ドローンなど、撮影に何が必要なのかを決めます。
規模が大きい場合、自分が持っている機材だけでは足りない場合があります。
その時は、購入する場合もあれば、レンタルする場合もあります。
また、複数台のカメラを使う場合は、人(カメラマン)を依頼することも忘れないようにしましょう。
スケジュール
次に納品までのスケジュールを作ります。
この時、無理なスケジュールを立てるのではなく、ある程度ゆとりを持ったスケジュールにしておくことをオススメします。
その理由として、被写体となる人がスケジュールNGの場合があったり、レンタル機材やカメラマンなど日程が合わない場合があるからです。
仕事なので「納期に間に合わなかった…」ということは絶対に避けなければなりませんので、カツカツで予定は立てないようにしましょう。
立案
ここまでできたら、提案書を創りクライアントと再度打ち合わせを行います。
提案書を見せながら、イメージを具体的に伝えるようにします。
そして、クライアントへプレゼンをした後に見積書を出します。
ここまでが企画・立案になります。
クライアントワーク3:準備
無事、クライアントと契約が済んだら撮影の準備をします。
被写体のオファーやロケ地のアポ取り、機材を揃えたり、カメラマンの依頼をします。
また、ドローンを使った撮影の時は、許可を取ることも忘れないようにしましょう。
クライアントワーク4:シナリオ作成
次にシナリオを作成します。
ここでいうシナリオとは、台本のようなモノです。
被写体やナレーターのセリフを書いたり、シーン別にカメラの構図やカメラワークなどを書いたり、細かいスケジュールを書きます。
クライアントによっては、絵コンテを作って欲しいと言われることもあるので、その時は絵コンテを描ける人と打ち合わせを行いイメージを伝え作成し、クライアントに提出します。
クライアントワーク5:ロケハン
シナリオ作成と並行して行うのが、ロケ地の下見(ロケハン)です。
これは必ず行わなければならないというモノではありませんが、可能な限りやっておいた方が良いでしょう。
ネットで見たイメージと違っていたり、撮影当日に定休日だったり工事が入ってしまっていたりなどのトラブルを回避することができます。
できることであれば、本番と同じ時間帯に下見をすることをオススメします。
なぜなら、朝方は静かで撮影する際に問題がなくても昼になると騒がしい場所だったりする可能性があるからです。
また、自分の足で稼いだ情報は、新たな発見もあります。
クライアントワーク6:撮影
ここまでの準備が整ったら、スケジュールに沿って撮影を行います。
規模にもよりますが、カメラマンを自分以外の人がやる場合は、自分自身は現場を取り仕切るディレクターの役割を行います。
ここまでの準備や撮影、次の編集も自分一人で行う場合もあります。
撮影は、後日に再度取り直しを行うと、さらにお金がかかってしまうので、できる限りカットごとに映像を確認するようにします。
また、少し多めに撮ったり、その場で気になったモノも撮影しておくと良いでしょう。
クライアントワーク7:編集
撮影を終えたら、編集を行います。
まずは、映像の長さを決めて、必要な部分をカットして違和感がないように並べていきます。
映像とBGMga合うように微調整したり、カラーを調整してテロップやトランジション、エフェクトを適用させます。
クライアントワーク8:確認
編集を終えたら、一度クライアントに確認をしてもらいます。
この時に、ただ映像作品を観せるだけではなく「なぜこのカットをここで使っているのか…」などをしっかり説明できるようにしておきましょう。
クライアントワーク9:納品
クライアントの確認を終えたら、ようやく納品になります。
基本的には、クライアントの指定したデータでの納品になります。
以上がクライアントワークの基本的な流れになります。
パターン2:自分のコンテンツ制作
もう1つの自分のコンテンツを創る場合は、以下のステップで動画を制作します。
- 企画
- 準備
- 撮影
- 編集
- 投稿
自分のYouTubeチャンネルに投稿する動画を創る場合は、すごくシンプルな流れです。
自分の動画コンテンツのワークフロー1:企画
まずは企画です。
「誰に、何を、どういう映像で伝えるのか…」といったコンセプトを決めます。
クライアントワークと同じで自分の引き出しを増やしておくことが大切です。
ですので、映画やテレビ番組、CM、YouTubeなど色々な映像を観ておくことが映像クリエイターには大切なことです。
キャスティング候補選出
「誰に、何を、どういう映像で伝えるのか…」といったコンセプトを決めたら、被写体となるモデルが必要なのか、必要ないのかを決めます。
必要であれば、どんな人が合うのかを考えます。
プロやセミプロのモデルを起用するのであれば、モデルが在籍する事務所を調べたり、モデルを依頼することができるサイトを調べたりします。
依頼するには、いくら必要なのかもしっかり調べます。
※ 基本的には、有名タレントを起用することは大手広告会社が関わっていなければ難しいです。※ ここではまだ正式に依頼はしません。
ロケ場所の候補を決める
次にどこで撮影するかを決めます。
普段、屋内で撮影するのであれば、部屋を綺麗に掃除しておくなど準備をしておきましょう。
屋外で撮影する場合は、インターネットを使ってロケーションを決めます。
この時、InstagramなどSNSもリサーチすると穴場的なポイントを見つけることもできます。
必要機材・人員を決める
次に必要機材を決めます。
カメラの台数、マイク、三脚、照明、ドローンなど、撮影に何が必要なのかを決めます。
足りない機材は、購入したりレンタルします。
スケジュール
次にYouTubeに投稿するまでのスケジュールを作ります。
この時、無理なスケジュールを立てるのではなく、ある程度ゆとりを持ったスケジュールにしておくことをオススメします。
「YouTubeは毎日投稿しなければならない!」と思い込んで、動画の制作だけで手一杯になってしまい挫折する人が多くいます。
可能であれば毎日投稿した方が良いのは確かですが、無理なく継続できるスケジュールにした方が良いと思います。
自分の動画コンテンツのワークフロー2:準備
企画を立てたら、撮影の準備をします。
被写体のオファーやロケ地のアポ取り、機材を揃えたり、部屋の掃除をします。
自分の動画コンテンツのワークフロー3:撮影
準備が整ったら、スケジュールに沿って撮影を行います。
撮影は、1つのコンテンツだけでも良いですし、数回分のコンテンツをまとめて撮影しても良いです。
また、少し多めに撮ったり、その場で気になったモノも撮影しておくと良いでしょう。
自分の動画コンテンツのワークフロー4:編集
撮影を終えたら、編集を行います。
まずは、映像の長さを決めて、必要な部分をカットして違和感がないように並べていきます。
映像とBGMga合うように微調整したり、カラーを調整してテロップやトランジション、エフェクトを適用させます。
自分の動画コンテンツのワークフロー5:投稿
撮影・編集を終えた動画をYouTubeに投稿します。
ユーチューバーとして活躍する為に、ただ動画を投稿するだけではなく、タイトル名やサムネイルなどをしっかり考えて作りましょう。
これが基本的なワークフローになります。
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最後までありがとうございます、それでは、また次回!